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- ちょろBが亡くなったとき、せっちゃんが言った。
- 「もう、2度とハムスターなんて飼わない!」
- 悲しみから出た言葉だった。
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- ちょろBが亡くなってから、しばらくしてせっちゃんが転職した。
- 転職先は近所の某大型ショッピングセンター。
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- つくづく皮肉なことに、せっちゃんが配属されたのは
- 生活用品とペット用品の部署だった。
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- せっちゃんは否応なく、再びハムスターの世話をしなくては
- いけなくなってしまったのだ。
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- そう、あの悪名高い大型ショップのハムスター売り場だ。
- せっちゃんが勤め始めてからすでに数匹のハムが死亡しているらしい。
- 水槽のなかで、もの凄い数で多頭飼いされている。
- 虚弱なハムはエサさえ、ろくにありつけないようだ。
- 共食いされていることもあるらしい。
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- せっちゃんはよく憤っているが、新人さんなので
- 状況を変えることができない。(というか、新人でなくても無理だろう)
- よほど経営者(若しくは現場管理者)に理解がなければ、
- 単価の低いハムにコストをかけることなどできまい。
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- 広い部署を受け持っているので、あまりハムスターにかまっていられない。
- そのうえパートさんだ。
- 休みも多い。世話をしている時間など殆ど持てないらしい。
- せっちゃんもつらい立場なのだ。
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- 「死んだハムを生ゴミといっしょに捨てようとするんだよー!」
- せっちゃんは死んだハムを、植えこみのわきにお墓を作って
- 埋めてやっているらしい。
- けっこう、よいおばさんだ。
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- ある日のこと
- せっちゃんが帰宅した。(飼い主は休日だったのです)
- なんだか情けない声で
- 「イジメられっこ、連れてきちゃったよぉー」と言った。
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